慢性腎不全の黒猫、おばあちゃん猫でる。
大切な大切な大切な娘である黒猫の小梅。6月には満18歳になる。不調になってここ4~5日は飲水もなく、食べなくなっていた。
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無料ギャラリーにあった黒猫。顔が若い。小梅にもこんな頃があった。
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今朝、2023/02/10になって、やっとウエットフードを少し食べた。嬉しかった。
小梅には皮下輸液をしたことはなく、今回の不調におちいったとき、どうするか考えた。
舌なめずり、お口クチャクチャ。
ネコの気分が悪いときにみられる動作、何とか気持ち悪いのをましにしてやりたい。
腎不全からくる脱水症状は、はなちゃんも小梅も何年か続いている。
はなちゃんは、皮下輸液を継続していたがやがて嫌がるようになり、辞めた。小梅は皮下輸液がなくても良好な状態で過ごせていた。
2匹とも腋窩で38.6度の体温。小梅は気分の悪いときの動作をする。考えに考えて小梅に皮下輸液を試すことにした。輸液ははなちゃんの残りがあった。
穿刺のときと、始めのリンゲル液が皮下に入るときに「シャッ」と短く怒っていたが、常温で30mlを入れることが出来た。水曜日の深夜である。
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23G(ゲージ)というかなり細い針で穿刺の痛みは最小限にできる。24Gを故猫のんちゃんに使っていた。細すぎてたくさんの輸液を入れるには時間がかかった。そのかわり不快感は小さくてすんだようで、のんちゃんはおとなしかった。
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翌日の木曜日、2023/02/09。もし、皮下輸液をしたらもっと怒るだろうな、これが最後のチャンスか。これでなんとか良くなってくれたらいいのに。
19時半ころ嫌な気配を察した小梅はテーブルに逃げた。用意をして輸液をとったシリンジ、翼状針、ヘアピン、ハーネス、短いリードをもってテーブルに行った。
当然、逃げようとしたが、ハーネスを付けると引っ張らなくてもじっと座ってくれた。
とくに最初の1滴は慎重に静かにゆっくりで。
なぜ、ゆっくり静かに輸液を注入するのか。
病院で獣医師のやるようにピストンを躊躇なくずずーっと押し込むやり方は、皮下に一気に入ってくる輸液の刺激が大きくて生き物には強い不快感を与える。時間に追われる病院では仕方あるまい。お家では、刺激の小さいやり方をしてやりたいと思うではないか。
最初の一滴のあと、1ml~5mlは、ゆっくりと入れて皮膚が輸液の感覚に慣れ始めたら、小梅に声をかけ左手で頭をなでつつ、右手はピストンを押し込んでいく。30mlで23ゲージの針なら疲れることなく片手で押し切れる。
穿刺のときは水曜日よりも、「フゥ~ッ」と強めに威嚇の声をあげた。リンゲル液が入るとき再度声をあげたが、30mlを入れさせてくれた。
そんなことがあっての今朝のごはん。やはり、食べないので、ボウルの場所を変え自分の枕元に置いていた。
数分後、小梅がベッドの足元側の電気マットから歩き出して枕元のボウルのフードを食べ始めた。
「偉いねー! ごはん、たべられたね。いい子いい子😭」
目の前の、命の危険を遠ざけることができた。
一方、はなちゃんは、一日の中での食欲ムラが大きいがそれなりに食べてくれるようになっている。
はなと小梅が普段使う電気マットは母のベッドの足元に置いてある。2匹が特に不調になってからは、酸素ジェネレータからのチューブにネプライザー器具をつけ、そのマットの上から酸素が降り注ぐ形に変えていた。
普段は部屋の壁にチューブの先端をピンでとめて、部屋全体にじんわりと酸素が渡るようにしている。そのチューブの場所を変えて不調解消に役立てられたら、と移動したのだった。
「いっそ酸素ルームにすればいいのに」
多くの方はきっとそう思う。大人しくそこに入ってくれるワンコ、にゃんこも多いようだ。でも、うちの姫猫達は普段のようすからして、望まない形で閉じ込めらるのは拒否するだろう。
はなちゃんは、頻脈性不整脈がひどく、寝転んでいても呼吸数40~60回、心拍は160/分が普通になっている。酸素を供給するようになってからは、呼吸数40回程度に落ち着いている。心拍数はなかなか落ちない。血圧もやや高めの時が多い。
ネコは呼吸数20~30回なら正常範囲である。
小梅は呼吸数25~30、心拍数60~80回である。食べられなかった数日の間も変わり無かった。
慢性腎不全の老猫、小梅が今回何とか持ち直したのは、結果からすると、酸素(93%、1L/min)を与えたことと、リンゲル液30mlの皮下輸液2回、フォルテコール服用中止、だと思う。
まだ目は離せないけれど、病気なりにもっと元気をとりもどしてくれたらと願う。3回目の皮下輸液は拒否されるだろうから、このまま回復して欲しい。腎不全のお薬、フォルテコールもまだ数日は止めておこう。矛盾するようだが薬の作用・副作用がしんどいこともあるのだと思う。
【生き物が嫌がる治療はしない】
昨年決めた、動物舎の新しい方針。
今日は若いにゃんこ達に猫じゃらしのサービスを多めにしてやろう。姫猫達の養生のために我慢してもらっていたから。
姫猫達の観察と猫じゃらしで忙し動物舎。
明日、母はいつものお仕事で外出するけれど、みんな生きてお留守番していてね。
猫は最後の砦が腎臓ですね。
ゆっくり、じっくり、診てあげてください。
ありがとうございます。
小梅は食べたり食べなかったりを繰り返しています。が、運動能力は衰えずです。