うちへきておよそ一ヶ月。
デグー姉妹、レイとリンは耳の形と毛の長さで見分けるしかない。
体格の差がなくなってしまったのだ。
ケージを買い換えるまで小さいお家でガマンしてもらう分、部屋で遊ばせている。
最初は机の上だけまでですんでいたが、今は部屋の隅から隅まで走り回っている。
体が小さいことを思えば、誰より部屋をよく知っていることになる。
最近困っているのはケージに戻ってくれないことだ。最初はちょっと遊んですぐケージに戻る。その繰り返しだった。
今では3、4時間部屋に出たまま。捉えようにも捉えられない。
コタツに突っ込んだ母の足を登ったり甘噛みするが、捕獲の気配には敏感である。
デグーに困っているのはロビンとうーちゃんだ。エサをかっぱらうのは当たり前。ロビンを追い回したり、ウサギの給水器で水を飲む様子もしょっちゅうだ。
ネコのトイレルームにも入り込み、デグーに執心の琥珀を翻弄している。
このままではデグーまで放し飼いになってしまうのではないか。内心ビクビクしている。ウサギやマウスの比べものにならない齧る習性は、恐ろしい。
気にいるとぬいぐるみのテディベアをケージに持ち帰り、そこで齧ろうとする。幸いテディベアは誘拐犯から取り返したが。
午後から夜はペン字の清書をする予定だったが、デグー捕獲作戦に変えねばならないようだ。