声たかく
姿あらねど聞ゆるは
花のかげ
小さき蛙の
土に居るなり
以下の言葉にはある共通項がある。
さて、なんでしょう?
オレンジ、アプリコット、ウォルナット(食べ物)
ゴールド、シルバー(金属)
トラ、オター、セーブル、チンチラ(動物:哺乳類)
キジ、サバ(動物:その他)
※オター/アシカ、オットセイの類
※セーブル/クロテン
実は、犬や猫、ウサギなどの体毛のカラーバリエーションを表す言葉である。他にもタビー、キャリコ、ヒマラヤンなど枚挙にいとまがない。
さらに形容詞的なものでは、タン、ブロークン、スポッテッドなどがある。
これら形容詞系は、哺乳類のみならず熱帯魚などにも使用される。
ぼんやりしてるときにはっと気づいたのであるが、実に面白い。
犬に金属、猫には鳥や魚に獣。
ウサギには食べ物や他の動物。
最近家族になった、うさぎさんであるケビン君は
種類:ネザーランド・ドワーフ・ラビット
カラー:ブラウン セーブルポイント
という。
和製英語の表記であるが、直訳するとへんてこりんだ。
クロテンの模様で部分色は茶色であるオランダ産の小型ウサギ
顔の模様がテンみたいだから、ウサギだけれど全く別動物の「テン」を引用されるわけである。
先住のうーちゃんことうりちゃんも変だ。
種類:ライオンラビット
カラー:ベージュ
顔や首回りだけ胴体より遥かに長い毛が生える種類のウサギなので、この名前がある。同じ種類でも個体によって長い毛が生える場所や長さは千差万別といってもいいくらいである。
猫の純血種はさらに眼の色とともに形も表記するので、フルネームは複雑だ。
そこそこ知られている言葉では、左右で色が異なるオッドアイ、眼の形ではアーモンドがある。
人間もなかなか考えたものだ。
動物の外見上の特徴を的確に表記するだけで、およその姿が想像できるような仕組みになっている。
思いおこせば人種も髪や肌色、瞳の色で特徴を表している。
でも、別の動物を使って表現される言葉は聞いたことがない。
やっぱりヒトは特別なんだろうか。
先々週、気のおけない友人とシネコンへ観に行った。
原作がまだ文庫に落ちてないので、読んでないが大好きな真保裕一作である。
スペインの映像は必見の価値があって、移住の妄想をさらにかきたてた。
で、再びスクリーンに足を運んでしまった。
ストーリーは脚色されているので、まんま原作通りではないだろう。
登場人物も少ない。わかりやすい構成だ。
ホンモノのオタに失礼だけど、オタク的鑑賞をしてしまった。
何気なくカメラが捉えるショットが、次のシーンの前振りや説明になっているところが数えきれない。
黒田康作の仕草にもヒントが見えてしまう。
黒木メイサの演じる結花が右こめかみ近くに必ず前髪を垂らしているのも、何かあると思わせる。
/////ストーリー概略/////
結花はアンドラ公国のビクトル銀行員である。
そして、ブローカー「ルカス」として資金洗浄の片棒を担ぐようになった。
結花は亡くなった妹の名前「流花」から 、ブローカーとし Lucas と名乗った。
彼女は家族を巻き混むことに何の罪悪感を持たない、暴力団資金を運用する警視総監の息子が目障りだった。
ただ架空投資話を持ちかけ、大損をさせて彼を追い詰めるつもりだった。しかし、意外にも彼は自殺を図る。
資金洗浄の証拠は彼が握っており、永久に隠蔽する必要があった。
そこから事件は警視総監の面子を保とうとする刑事、伊藤英明演ずるインターポール神足の隠蔽工作と、マネーロンダリングを暴こうとする黒田の対決が始まる。 また、神足と結花の駆け引きも始まり、ストーリーは佳境へと進む。
ブローカーであり銀行員でもある結花は事情を知りすぎ、自分の勤務先ビクトル銀行のボスに命を狙われる。
攻撃に会い、病室で意識のない結花に付き添う黒田は、ふと結花の髪に隠されていた傷痕に気づく。
そして、数秒間に渡り視線が釘付けになってしまう。
やがてその傷を隠すため、黒田がそっと彼女の髪を指ですくって傷痕を隠してやる。そのシーンが印象的である。
黒田の視線を追っていれば、好意以上の何かを感じる。
結花も同じで、黒田に対する心情が揺れ動く。
ストーリー中盤、ルカスの情報リークと、結花と神足の取引により、ビクトル銀行とテロ組織の取引現場と日時が明らかとなる。
黒田と神足は意を決して犯罪現場を押さえる行動にでる。
その場所、アンダルシアへ向かう車中で、ふと開いた窓から強い風が吹きこんでくる。
「窓をしめて…」
結花が髪を押さえながら言う。
しかし、ラストではマネーロンダリングや証拠隠滅に関わり逮捕された結花が、連行される車の窓際の席で繰り返し言う。
「窓をあけて…」
あの傷をあんなに見られたくなかったはずなのに。
強い風が彼女の髪を舞い上がらせ、右こめかみ近くに生々しく残った傷痕をカメラがアップで映し出す。
州警察へ連行される結花の表情はなにを思うのだろう。
実は結花は幼い頃、一家心中の交通事故で、ただ一人生き残ったのだ。
父の事業失敗によるものだった。どんな金だろうと融資があれば、心中せずに済んだかもしれない。
父は借金のために奔走するがどうにもならず、家族を巻き込んで心中を図ったのである。
「父も犠牲者だったのかも」
黒田は言う。
「犠牲者は巻き添えになった家族だ」
結花はこの言葉に救われる。
右こめかみの傷は彼女にとって、自分が妹を殺した罪の「烙印」のように大きくスクリーンに映される。
あの日、街は花火大会で賑わっていた。幼い姉妹は無邪気に花火に夢中だ。
車の後部座席で、左右を代わってさえいれば、妹の流花に花火を見せてやってさえいれば、妹は助かったに違いない。彼女の罪悪感は拭いきれない。
終盤、黒田は結花を責めるように言う。
「妹の名前を犯罪に使って妹が喜ぶとでも?」
あくまで黒田は手厳しい。
「妹は私を絶対許さない」
逮捕直前、結花の語った言葉は、例の心中事件とマネーロンダリング事件へとリンクする。
黒田と結花のその後は一切描かれておらず、劇中、二人の関係も、駆け引きと愛が交錯している。
その後、黒田と結花がどうなるのか、わざと描いてないのはずるい。
このシリーズはこれで本当に最後かと、気を揉ませる終わり方だった。
テレビでスピンオフストーリーでもいいので、何か作品を作って欲しいものだ。
整理ボックスを片付けていたら、大切なメモ用紙がでてきた。
他人様はもちろん、親しい友人も知らないであろう篠の一面。照れ臭いこと限りないが、短歌や俳句を存外と愛する人なのだ。
唯一共感してくれた友は、若くしてみずからの命に終止符を打った。
その彼女がいたら、
「見て見て、このメモ。啄木の”一握の砂”から抜き書きしたものだよ 」
そんな風に会話が始まり、ああだこうだと解釈話で弾んだことだろう。
その啄木の歌から三編を、勝手に「恋の歌みっつ」と名付けた。
時として
君を思へば
安かりしこころ にはかに騒ぐかなしさ
先んじて恋のあまさと
かなしさを知りし我なり
先んじて老ゆ
思出のかのキスかとも
おどろきぬ
プラタスの葉の散りて触れしを
※ 歌集通りに記載した語句のうちわかりにくいもの
思出→思ひ出 と同意
プラタス→プラタナス別称
多くに知られる
働けど働けど我が暮らし…
ぢっと手をみる
とはまったく印象の異なる三編。
色が変わっても大切においてあるこのメモには30首ほどが抜き書きしてある。
いつか自運で、色紙か、条幅に和様式で書きたいと思った題材でもある。
…でもある、というからには、別の理由があって捨てずに置いてある歌たちなのだ。
昨年、三毛猫の琥珀を保護してから、母としての役目に重きをおかざるをえなくなりました。(^^;
とかいってもそれが案外うれしくもあり、複雑なところです。
ボランティア運営の書道教室も生徒さんのライフサイクルによって生徒数が減少!!
う~、ぐぐぐ苦しいーーーという状況のもと、ほそぼそと、だけど気持ちだけは熱くもって指導させていただいてます。(^^)♪
形も大きさも立派で埼玉の川越市産のものだそうである。
うちは古い電化アパートなので、火を使うときはカセットコンロを使用する。
すぐにガスが無くなる為、調理時間は最短を心がけている。
という事情でスライスしたサツマイモを、まず油で揚げ焼きにした。
火が通れば余分の油を紙で吸い取り、水少々とグラニュー糖を振りかけ飴にする。
飴とイモを絡めて出来上がったのを写メにして、お礼かねがね生徒さんに送った。
そのときはまったく気にとめてなかったが
写真をよく見ると左上に白黒ピンクのどこかで見た配色が写りこんでいる。
イモと油の匂いに惹かれたはなちゃんだ。
そういえば写メを撮るとき、すぐそばでピンクの鼻をヒクヒクさせていたような‥。
食べられないとわかるとさっさと立ち去るのもネコの特徴である。
そのせいも手伝ってか、撮影のときにはながそこにいたことをすっかり忘れていた。