にゃんこチームの次男坊がとうとう掛け軸に爪を立ててしまった。二年の間、無傷に近かったのが寧ろ奇跡だろうか。
Mj. こと、まーくんの仕業だ。
この子にだけは本当にてこずっている。
しかたなく、仮巻き「花」のお軸を出し「無我」の代わりとした。深緑の仮巻きからピンクへ。
ひどすぎる配色の変更である。
そういえば、冬の絵もそのままになっている。
数週間前、猫専門誌を、といっても7年もまえの刊行物だが、それらを久しぶりに広げた。
性格判断の記事があり、購入当時のモカ、のん、はな、小梅それぞれのレーダーチャートを書き込んであった。モカは五歳くらい、小梅が二歳くらいだろうか。
七年後の今、変わっただろうか。ふと思って、めんどうくさいポイント加算方式の性格判断を再び試してみた。
Mj. は完全というか、外れなく「家ネコタイプ」に分類できた。
モカ達もほとんどかわりなかった。でも、野生のポイントが少し低くなったのはいたしかたあるまい。
今、動物舎の彼らにはベランダが精一杯の外界。近隣に小さな戸建て住宅が立ち並び、大木に羽を休めるホオジロも来なくなった。
ベランダの手摺のうえで小鳥の囀りに
「かかかっ」
と、口をあけるはなの姿はもうない。夜のパトロールにもほとんどでなくなった。
それよりも、母の両足のすきまに埋れて甘えることが多くなった。
人間は年齢を重ねると角がとれてくるというが、にゃんこも同じらしい。
最初からネコらしくないモカは別格。
うさぎが跳ねてようが、マウスが走っていようが、動じない。見知らぬネコをお泊りさせても、達観している。
母はヒトであるが、モカにさえ追いついていない、はるか未熟者である。
反省…。