はなちゃん🐈‍⬛ が逝った。

2023年5月15日、誰よりも長くともに暮らした愛猫のはなが、神様のお庭に呼び戻されてしまった。

2023/05/09 この日はまだ体勢を保つことができていたはなちゃん、19歳。

ここ3年ほどの間に心臓病と腎臓病からの症状がだんだん進んでおり、いつ亡くなってもおかしくはないという状況だった。

4月の中旬には在宅の師範試験があり、はなちゃんには、「試験のあいだ、構って上げられないけどごめんね」と、邪魔をしないようにお願いしていた。はなは恐ろしくお利口さんで人間の顔色、気配、空気を読み尽くす子であった。

我慢をさせた分、試験のあとは全力で甘やかしモードにしたのだけれど、試験が終わっておよそ1ヶ月で逝ってしまうなんて早すぎる。。。

たまたま、2月にまーくん🐈に胸を圧迫され外傷性気胸を負っていた。そのため咳の発作が出るようになったが、4月下旬には発作は消えていた。けれど、元気そうに振舞っていただけだったのだ、きっと。

5月3日に嘔吐した以降は、連日、ウエットフードもミルクも顔を背けるのだった。

極度に衰弱しふらつき、飲水の際にも頭を保つことが辛そうになっていって、頻脈性不整脈も酷くなっていった。

5月11日木曜日くらいからいよいよ旅立ちが近い事を悟った。少しでも苦痛や気持ち悪さ、激しい喉の乾きを和らげようと、浮腫まない程度に皮下輸液をし、利尿剤をのませた。

皮下輸液のお陰で喉の乾きは少しましになったらしく10分ごとに水を飲みたそうにする仕草はなくなっていた。でも、しんどそうなことには変わりなかった。

利尿剤が効いて無尿から少量の尿が漏れるようになり、14日の日曜日には通常量をこえる排尿があった。排尿といってもその時にはもう水のボウルの前で倒れたままおもらしという形であった。

5月15日月曜日の朝、はなはベランダの日向ぼっこ棚に移動していた。実は深夜に母のベッドの上に自力で上がり少しの間横になっていたのだ。その後だろう、よくベランダまで移動したものだと驚いた。

また、はなは、この数日のあいだろくに寝てなかったけれどようやく少し眠れた様子だった。

金のだしを少しだけ器に入れて差し出してみると、昨日までと違って体をしっかり起こしてボウルに鼻先を入れスープのみだけれど、食べてくれた。およそ2週間ぶりのことで、最期の食事となった。スープだけでも飲んでくれたことは、やはり母を喜ばせようと力を振り絞ってくれたみたいに思えて酷く泣けた。

はなが危ないと判断してから抱っこして廊下や表通りからの景色を眺めさせたけれどほとんどが夜間だった。

15日月曜日はとてもよいお天気となった。思い切って、午後2時前に裏の空地にはなを連れていき、お座りの姿勢を作ってやった。もはや、自分ではお座りも寝返りもできなかった。

あまり動画を撮ったりしないけれど、このときはカメラを向けた。車や飛行機の音、草や土の匂い、ベランダからこちらを呼ぶ槐🐱の声。

色々な刺激は届いたらしく、はなは首を左右に大きく何度か動かしていた。後足はもはや力なく変な方向を向いたまま、前足もアスファルトに引っかかるから突っ張れているような状態だった。

数日ぶりに呼び掛けに対して、「にゃー」と鳴き返してくれた。それもまた力を振り絞って、という様子にみえて、食事と同じく、褒めて褒めてただ褒めてやることしかできなかった。

お散歩にならないお散歩も、3分程するとはなは雑草の間に「ふ〜っ」と言いながら倒れ込んでしまった。「少しは楽しめた?、気持ちよかったね、お部屋に戻ろうね」と、行きとおなじく抱っこで戻った。

はなの様子をみていて、にゃんずや生き物を看取る経験を重ねるなか、今回初めて、

🌱🌱🌱🌱🌱🌱

「もう頑張らなくていいから、楽になって」

🌱🌱🌱🌱🌱🌱

と思った。

夕方から容態は悪くなる一方だった。

18時を過ぎるとはなの心臓はデタラメなリズムを刻みんでいた。

呼吸数が10回を下回り、しっぽが逆立ってしまったとき、移動させて酸素のノズルを鼻先にあてがった。

忘れたような呼吸を3回ほど繰り返すと、次の呼吸はもうなかった。

2023年5月15日20時46分 永眠

先に逝ったモカや琥珀がはなのお迎えに来て連れて行ってしまった。

19歳と47日を、はなは生き抜いた。

若かったころのはなちゃんとモカ。
はなは5kg、モカは7kgという大柄な二人だった。

.+*:゚+。.☆ ☆。.:*・゜ .+*:゚+。.☆

感謝、愛情、後悔、お詫び、、、様々の言葉をはなに届けた。

神様のお庭で、輝いていたころの姿になって楽しくやっていてほしい。

「必ずあとから行くからね」

神様に呼び戻された子達と交した約束。

騒がしい数日を超えて静かになった動物舎。

祈りの時間がかくも濃く流れる動物舎。

はなちゃん、もうすぐ19歳。Hana’ll be 19years old.🐱

推定誕生日、2004/03/29 。白と黒のハチワレ模様のはなちゃんは、心臓と腎臓に厄介な病を抱えている。

はなの心臓は幼猫のころから何かしらあって、空咳が多かった。いつの間にかそれは無くなって、元気にたくさんの季節を過ごしてきた。

なのに、今年の2月からまた咳が。今回はどうやら喘息のようで、ザーザーとかゴーゴー、ヒュー、ピーなど副雑音がする。心拍数は200近くになる。

発作が始まるとはなを酸素ジェネレータの傍に連れてゆき、鼻近くにノズルを近づけ発作が収まるのを待つ。見た目の咳は止まっても呼吸の雑音が無くなるまで酸素を吸入させる。

慢性腎臓病はそれなりに進行を遅らせることに成功しているのかもしれない。診断がついてからおよそ三年か。1日1回の薬、フォルテコールのジェネリック薬品を混ぜたウェットフードを食べてくれる。

数日前、誕生日を待たずに大好きなカツオのお刺身を買って食べられるだけ食べさせた。鶏肉などのお肉はあまり食べなくなり、魚はマグロでもキハダとかメバチなどあまり食べなくなった。本マグロは食べる。そして、焼き物の塩サバも欲しがる、、、(´×ω×`)

普段よく食べているようすなのに体重は減少傾向。若いころは4.5キロはあったのに、今は3.5キロ付近。

嫌がる治療や投薬はもう行わないので、心臓、腎臓と同じく喘息とも上手く付き合うのみ。

🐈 🐾 🐈 🐾 🐈 🐾

はなちゃんは、気分が外向きになるとビニルシートを貼ってある廊下をとことこ歩く。もう走らない。階上へ上がって端から端まで探検すると、まあまあ満足してくれるので、抱っこで部屋に戻る。わずか三分の探検。

今年、近所の桜が早くから咲き始めた。アパートの廊下にでれば、きっと匂いが流れて来ているはず。

桜の花が満開のうちにはなちゃんの気持ちが外へ向いてくれたら、お花見ならぬ、桜の香り会と洒落こもう、廊下だけれど。

ゆっくりゆっくり歳を重ねてほしい。一日一日の無事を祈るのみ。

はな、先代のモカを好きになって自分からうちの子になってくれてありがとう。

This is an old picture.Some cats passed away.

白髪の無いはなちゃんと故猫たち。
後列左から、× 琥珀、×モカ、小梅、×のん。
前列左から、はな、まーくん。

そこそこ平和な動物舎、みんな、ありがとう。

シニアのにゃんこ達、不調に陥る

先週の2023/02/07 水曜日に、ネコによるネコの圧迫死未遂事件があった。

西の出窓の方から、へふへふへふと変な声がして、東のテーブルを慌てて離れた。

はなちゃんが赤い舌を少し出して、ぐったりしていた。

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※ 写真や動画をアップロードしようとしたが、何度やっても途中でフリーズしてしまいできなかった。wordpressのメディア用ストレージからいくらか削除したにも関わらず。。。

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舌が出ていることに慌てて身体全体を観察できておらず、まーくんの前足二本が肺のあたりを押さえつけていることに気がつくまで3秒はかかった。

はなの体を出窓から引っ張り出して母のベッドに移した。酸素ジェネレータのチューブを鼻の近くに持っていき背中をしばしさすった。3分もすると普通に歩きだしてことなきを得た。

この日から、はなちゃん、数え年で19歳なのだが、浅く乾いた咳が目立つようになり、食欲、活動、ともに著しく低下した。

へふへふへふと音が聞こえるたびに、酸素を吸わせてと背中をなでなで。1日のうちで2回くらい、咳がある。それは二分ほど続く。落ち着くと、5~6分後に再度、咳が出る。

2回目の咳が収まるとそのあとはもう数時間ほど咳は出ない。

はなちゃんは心臓と腎臓、大切な臓器がポンコツになっているので仕方ない。

はなちゃんがそんな状態だというのに、小梅まで不調に陥った。こちらは数え年で18歳、2年くらい前から腎臓がポンコツになっている。食欲廃絶といっても大袈裟ではないくらいになった。

既に病気なのだから不調に違いないが、より深刻な不調は突然やってくる。。。

気分が悪いようで、舌なめずりをしたり、何も入ってない口をクチャと動かしたり。ちゅーるにも顔を背ける。小梅も不調だと気づいてから2023/02/08で三日ほど経った。

今日、小梅は昼間にやっと動いてラビットケージの上で少しの間、日向ぼっこをしていた。でも、食べない。

歳をとってから日に日に痩せて背中はゴツゴツと背骨を直に感じるほどである。はなちゃんの方は、まだ少し皮下脂肪がある。それでも腰のあたりの肉はごっそりなくなっている。

はな、小梅のお腹の張りを三本の指先で押さえてみて、健康体と比較したが明らかな差異はなかった。聴診すると腸の動く音は聞こえたので少しほっとした。

はなちゃん、小梅、ともに積極的治療や延命措置はしないと決めている。なので、受診していないのである。かつての後悔から「しない」と決めたのだ。

数時間事に呼吸数、心拍数を見て、彼女達のしんどさを推し量る。しんどそうなら酸素チューブを近づける、体を撫でる、声を掛ける。

昨年の暑い暑い夏を乗り切った2匹の姫猫たち。

今になって堪えているのかもしれない。

「もうすぐ桜の香りがするから廊下に出よう」

「四月の、ママの超お忙し時期になったらまたお利口さんにしていてね」

「まだ、<あっち>へ行かないでね、もう少しこっちにいてね」

そんな言葉をかける。

先に橋を渡って神様のお庭へ引越して行った子達には、「まだ連れて行かないでね」と、心底から祈る。

少しだけピリピリしている動物舎。

姫猫達の容態が少しでも回復しますようにと祈るばかりの動物舎。

病気のネコのために嫌がることはしない、と決めたこと。 I decided not to do anything that the cats would not like.


I would only give treatments that cats with curable diseases would accept.

I decided not to do anything that the cats would not like.
I would only give treatments that cats with curable diseases would accept.

Cats with chronic kidney disease and heart disease cannot be cured.
I thought about what I could do to give them the same life as before they got sick. As a result, I stopped taking painful treatments and data.

2021年の年末までに、決断しようと思うことがあった。

診断がはっきりしてから、はなちゃん17歳の心拍数と呼吸数を毎日測定するようになったのは、2019年の6月。

生活の質、QOLを落とさないように配慮しながら治療をするために、投薬内容や症状の記録も始めた。

はなちゃん 2022.1.1 撮影
右後ろに見えるのは小梅

動物が我慢して受け入れてくれる治療や検査は数少ない。大抵は、獣医と飼い主が我慢を強いて動物の為にと、あれこれやってしまう。

あるときから、人間本意の治療をみなおし、はなが拒否することはできるだけしないことにした。受け入れてくれることだけに減らしていこうと改めた。

まず、慢性腎臓病につきものの皮下輸液をやめた。次に心臓の鬱血を取るための内服薬をやめた。

血管拡張により、血圧を下げ結果的に心臓と腎臓の負担を軽くするお薬だけを食べてもらっている。それでも、ウェットフード、魚肉ペーストに混ぜた薬を嫌って食べないこともあり、口の脇から無理やり押し込んだ。無理やり、それも、今はやめている。

薬の服用はつづけるとして、毎日ほぼ決まった時刻に心拍数ほかを測定する、それを続けるかやめるかを決めたいと考えるようになっていた。

はなが嫌がるのである。寝ているとき、スマホのストップウオッチを片手に、膨らんだり萎んだりする胸の動きを数えるだけでも、はなは敏感に悟り起きてしまうことが多かった。

1ヶ月ごとにデータを集計し、グラフにする。それをみながら、薬の量は適当であるか、今、輸液は必要ではないのか、あれこれ頭を悩ませるのである。紙の手書きグラフには他の症状や血圧などあれこれ書き込んである。下は心拍数のみのグラフでアプリが自動作成してくれるものである。

2021.9~12 はなの心拍数データ。
抹消血管の血流から脈派を検知するタイプの
心拍数測定アプリを利用した。残念ながら任意の月のグラフを表示できない。

まして、聴診器かスマホのレンズを肉球に押し当て測定する心拍数はなおさらであった。機嫌が良ければ喉を鳴らしながら測らせてくれるのだが。

しかし、データ値が悪いからといってはながしんどそうにしているかといえば、必ずしもそうではない。180を超える高血圧でも、喉を鳴らしている。ブラシかけて〜と甘えてくる。

データの値にいちいち反応、いや、苦悩するのは人間ばかりである。

もっともよほど状態が悪化すれば、血液検査などのデータや別の治療が必要になることもあるだろう。

とにかく、はなの嫌がることをして強いストレスを与えるより、受け入れてくれる事だけをする方が結果的には、彼女のためであると思うになった。

それで、年末までに、来年は心拍と呼吸数の測定をやめるか継続するかを決めたかったのである。

元日になって、いつもの測定する時刻が近づいたとき、ベッドで横になっていたはながテーブルにやってきた。

「はな、もう、あんよでピッピッピッピッって測るのやめようか?」

頭を撫でながら話しかけると、喉を鳴らした。

「そか。わかった、もうやめようね」

「今までごめんね、測らせてくれてありがとう」

テーブルの上では上手く測れないことを知っていて、その時刻になるとやってきたようだった。そのことで測定をやめることを決めることができた。

個人輸入している血圧降下のお薬をうっかり切らしてしまうこともある。在庫数の管理ミスや購入先での在庫切れ、物流の遅延も重なり、長い時は一ヶ月以上休薬となることがあった。

それでも、服用中と比較して症状の何かが有意に変わることはなく、むしろ、ご飯を美味しく食べて元気でいた。少なくともそう見えた。

でも、薬を再開したら、魚肉ペーストのご飯を怪しむようになってしまった。はなのご機嫌ひとつで食べたり食べなかったりだけれど、それでいいと思えるようになった。

旅立つその日まで、データに振り回される日々をなくす決心ができたのはよかった。

自宅での看取りを前提にできるだけ楽に逝かせてやること。

そのことを実践していきたい。

動物を飼うものとして、少しは強くなれた気がしている。

はな、

神様のお庭に先に行ったモカ達に会うのはもう少し先だけれど、

会える日がほんの少しずつ近づいているのもまた確かなことだよ。

母はかなり遅れて会いに行くけどね。

寝正月三昧で始まった2022年。

ネコたちぎゅうぎゅう詰めの布団のなかは電気毛布並に温かい。

母を選んでくれたみんな、ありがとう。

日常と変わりなく、三が日を過ごした動物舎。

これからも平和な動物舎でありますように。

ネコ(イヌ)の血圧計とSPO2プローブ

待ちに待った。最初に購入手続きをしてから実に1ヶ月待って海外のショピングサイトでオーダーした血圧計が数日前に届いた。

電源ケーブルは別売りで2000円を切るくらい。単三電池で動くのだが在庫を切らしていて、やっと電池を買った。

CONTEC 08A-VET というしろもの。amazonでも取り扱いがある。

amazon 9785円配送料無料

探し始めたとき、こんな価格では販売されていなかった!

送料を入れなければ7000円を割っていたのに、輸送中にサイト側からキャンセルが2回あって3度目にオーダーするときには値上がりしていた。

その時は、Amazonと比較することもなく、「安いに違いない」とまよわず購入したところ、今日現在おやすくなっていてがっかり。

はな、小梅、槐、バルジェと手当り次第、カフを巻き付きたときの反応をみた。

はなと小梅、バルジェは問題なく測定まで辿りついた。

①はな 前腕 臥位 ②小梅 前腕 臥位
2匹ともにCKD フォルテコール服用中
赤字は設定した範囲を超えていることを示す
バルジェ 1歳 健康児 PRは末梢血流での拍動数
バルはかなりドキドキしたようだ。
測定が終わったあとのはな
SPO2 測定中

測定器は段階的にカフに空気を入れて血管を圧縮しては圧を抜くということやっているらしく、繰り返し測定後に数値の表示がぴたっと止まり、測定完了となる。

血流からコロトコフ音を拾うシステムなので血圧計からはカチカチとチープな音がしていた。SPO2プローブは赤いレーザー光線が印象的だ。

チープなところは価格からして仕方ない。

データは50件ほど記憶できるが個体別ということはできない。廉価モデルなのでしかたなし。

血圧計には異常値の範囲を設定できる。アラームは鳴らさないで色表示だけ変えることにした。どこかの論文から、正常なネコの血圧データを入力して高値と低値のめやすとして設定した。

SYS 115.7 ± 14.6 mmHg 収縮期

DIA 79.2 ± 12.7 mmHg 拡張期

MAP 79.2. ± 12.7 mmHg 平均血圧値

近似式での計算によるMAPなのか直接測定なのかは不明。多分、測定だと思うのだが説明書(英語のみ)をそこまで読んでない。近似式は載っていなかった。

SPO2測定は本来、舌をクリップで挟むやり方であるが、意識があるためそんなことは許してくれない。

後足の指先で測定できるかやってみた。クリッピング次第で測定できた。正確さに欠けるのは仕方ないとして、91パーセントは人ならまあ許せる範囲くらいの酸素濃度かもしれない。

母の人差し指は太すぎて測定不可であった。^^;

口呼吸している訳ではなく、運動量が極度に少ないため息苦しいのではないかと、プローブありの血圧計を買ったのだ。

酸素濃度はよくわからず微妙なので、データを持って、近々にかかりつけの先生のところへ行ってみよう。

はなの心拍はスコープ(聴診器)とメトロノームアプリで測定していたが、嫌がるようになり、スマホのカメラレンズで末梢血流変化を読み取るタイプに変えた。スコープで測ったデータと比べ大きな差はなかったので、はなの場合、HRとPRはほぼ同じとみなして記録している。

はなは、不整脈があるのだが、それはPR測定中にピッピッ音が途切れることと、スマホ画面に表示されるグラフの波形が乱れることでわかる。

あとは、ぐにゃりと曲がる直腸体温計があれば、基本的な健康チェックはすべてできることとなる。治療については抗菌剤、抗ウィルス剤、点眼薬、ネブライザー治療、皮下輸液、皮下注射が可能である。注射用抗生剤は僅かな量でも高価なので、そこは家計に痛い。

木曜日の今日、朝はヘルパーさんとともに2時間かけての清掃、午後から月例の課題制作をしたあと、血圧計祭りとなった動物舎であった。昇段試験の制作は本日休業となってしまった。

少し騒がしかった動物舎。

肉球落款印(墨)があちこちに見つかる動物舎。

それでも平和な動物舎。

みんな、ありがとう。

疾患のあるネコの心拍数と呼吸数は大切

はなちゃんとバルジェ。この形で寝転んでくれると左前足の肉球で心拍数を測りやすくて助かる。右前足は小豆色なので、血流を捉えられない。ピ
ンクの肉球は実に役に立っている。
心拍数測定アプリ
1週間ごとにデータが平均されている。手書きの管理表で1ヶ月単位で心拍数と呼吸数の平均値をだし、管理している。

毎晩20時半から21時頃に、はなのバイタルチェックをする。薬の量を微調整するためである。

はながベランダにでていて、そこで、測定することもある。レンズ横のライトが眩しくて嫌がることもある。心拍数はスマホのアプリでカメラを使い肉球を流れる抹消の血流の変化を読み取るタイプである。

カメラレンズに肉球をうまく当てれば聴音のときとほぼ変わらないデータがとれる。

拍動がとんでいる、つまり、不整脈は聴音の方がわかりやすいが、アプリもわ拍動にあわせピッピッピッと鳴るので、わからなくもない。

そのアプリ、使い始めて何週?というくらいから、はなが時刻になるとテーブルに来てくれるようになった。

測定は安静時がよい。なので、うとうとと寝ているときに、さっと測りたい。上手くするとそういう状況で測定できる。ほんの少しの移動でも、驚く程心拍数は上がるし、落ち着きはじめると、どんどん下がる。

テーブルの上でゴロンと寝転んでくれるのを撫でながら待って待ってやっと測定。測定値のばらつきの少ないデータを残したいので、3回ほど測る。あと、5秒待って、というところで足を動かされてしまうとやり直し。

しつこくやると、逃げてしまう。ベッドに移動して部屋全体が就寝モードになってから測定することも、しばしば。

月末には酸素濃度と血圧を測れるアイテムが届く予定。しっぽの付け根か上腕にカフを巻き付けて自動で測定するもの。

病院だと恐ろしい数値だった。家でのんびりしているときの数値を把握したい。酸素濃度は、口呼吸してないときでも酸素濃度が低く不足しているかもしれないので、みてやる必要がある。「酸素たりなくてしんどいよ」っていえないから、こちらが、気をつけなくてはいけない。

もし、酸素濃度が思うよりひくかったら?

はなの状態次第ではあるが、空気中の酸素濃度を濃縮して放出できる健康グッズを買うことも検討しなくてはならない。

バルとのんびりしているけれど、今も変わらず心臓発作がいつ起きても不思議ではない状態。慢性から急性腎不全が起きる可能性も否定できない。

覚悟を決めてからは、狼狽えて時間を過ごすことはない。以前のように、暮らせている。

時々、毛が飛び散るほどやり合う、小梅とまーくん。はなは、そんな小競り合いも俯瞰でみている。

そうそう、今朝驚く光景を見た。はなが母のベッドの上に助走もなくふわっと上がった。

少し前から、食べさせているコンドロイチンだのセサミンだの関節を元気にするペット用サプリ。

今朝、はなは、補助台無しで高さのある母のベッドに軽く上がれたのだ。

ほんとに驚いた。いつもなら、上がりたいそぶりでチャンスを伺うも、補助台無しには上がれずにいた。そのときは、たまたま、掃除のために補助台をどかしていた。

小さいけれどいろんなことが起こる動物舎。

にゃんずの勢力図も日々かわりゆく動物舎。

みんな、ありがとう。